千葉県富津市、内裏塚古墳群西谷古墳現地説明会 ― 2012年02月04日
当方としては珍しく電車でのアプローチ。終了後、群内一周を敢行という強行軍の結果、へとへとの一日であった。
周溝有り、埴輪葺石無しの円墳。
周溝有り、埴輪葺石無しの円墳。
ざっくりとした房州石を積んだ狭長な横穴式石室。
天井石の一部が残存。
今回は道路建設による記録保存のための調査ということだった。ということはいずれ削平されることになる。しかし、内裏塚古墳群としては現説は非常に稀ということであった。見た目は派手だが内容があまり良く知られていない感のある同群を理解する一助になれば良いのだが。
埼玉県行田市、鉄砲山古墳現地説明会 ― 2012年02月19日
保存整備事業が進むさきたま古墳群の鉄砲山古墳群の発掘調査現地説明会が催行された。大きさは群中3番目であるがフツーの地味な古墳かと思いきや、掘って見たらやっぱり他に例のない特徴が見出された。
埴輪列の一部が発見された東側くびれ部のトレンチ。中央にミラーがあってそこに映っているのを見るようになっていたのだがあまり見えない。
埴輪列の一部が発見された東側くびれ部のトレンチ。中央にミラーがあってそこに映っているのを見るようになっていたのだがあまり見えない。
後円部北端付近のトレンチ。杭は昭和初期の文部省のもの。その上付近が今回この古墳のみに発見された墳裾に貼られた硬い粘土の部分。目的は不明とのこと。私見であるが、これは築造予定地を示すためにあらかじめ裾部だけ作っておいたものではないだろうか。とすれば奥の山古墳と接する部分が遠慮し合っているように見えることの説明になるかもしれない。
公園内の遊歩道にあったあまり役に立ってなさそうだった照明器具がトイレの脇のほうの目立たない所に片付けられていた。
公園内の案内板がいつの間にか新しいものに替えられていた。確か古いものは長年にわたって愛宕山古墳の向きが逆になっていたはずだが有耶無耶にされてしまったようだ。
これが証拠の旧案内板の図。誰にも指摘されなかったのだろうか。
現説後、資料館の企画展とリニューアルされた常設展示を見た後は近くの某食堂でフライやきそばで昼食。このお店にはかつてクロちゃんという看板犬がいたのだが数年前にお星さまに…。いわゆるハインドカラーのハスキーの血が入ったらしき子だがなぜか「クロ」ちゃんだった。
栃木県各企画展巡行 ― 2012年02月26日
本日は雨で屋外活動困難のためちょうど古墳関係の企画展がまとまっていた栃木県に赴いた。
旧小川町、現那珂川町の那須官衙遺跡エリアの真っ只中に建つなす風土記の丘資料館小川館。数回訪れているが雪は初めてである。「栃木の遺跡-最近の発掘調査の成果から-」開催中。古墳では首長原古墳の遺物などが見られた。
旧小川町、現那珂川町の那須官衙遺跡エリアの真っ只中に建つなす風土記の丘資料館小川館。数回訪れているが雪は初めてである。「栃木の遺跡-最近の発掘調査の成果から-」開催中。古墳では首長原古墳の遺物などが見られた。
宇都宮市竹下町の飛山城史跡公園のとびやま歴史体験館。「笹塚古墳とその時代-下毛野の成立を考える-」開催中。円筒埴輪の透かし穴脇に彫られた線刻が印象的であった。季節の展示の吊るし雛もかわいらしかった。悪天候につき城跡見学はまた次回に。
宇都宮市姿川地区市民センター。「掘り出された姿川の歴史展」開催中。古墳関係の展示は塚山古墳などが中心。近代の研究者などが記した文献などの展示も良かったが、図録が無いのが残念。
今回の企画は県あるいは市の機関ではなく、「姿川地区まちづくり協議会」という地域の団体の主催であった。そのせいか非常に来場者も多く盛況で、いつも貸し切り状態の企画展見学に慣れていた我々も目を回すほどであった。
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