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プリンターPM-D750整備2012年03月03日

 9年近く古墳写真整理のためのサムネイルプリントなどに愛用してきたインクジェットプリンターのエプソンPM-D750。各種メモリーカードリーダー内蔵で本体のみでもプリント可能が売りだった。最近、「内部の調整が必要です」云々のエラーメッセージを出すようになった。調べて見ると廃インクを吸収させる部分が満杯になった頃を見計らって出るものらしい。ソフト的なメッセージの解除自体は簡単なのだが吸収体が溢れるのもまずい。しかしメーカーのサービス期間は終わっているので自力で交換を試みた。
 分解・再組み立てはある程度機械いじりに慣れた人でないと難しいと思われるので、もし真似なさる方がいたとしても完全自己責任でお願いしたい。

分解開始前にヘッドをインクカートリッジ交換位置にしてから電源プラグを強制的に抜く。とりあえずフタを外して上部外装を外すためのツメ位置を探る。
ヘッド開放状態

上部外装を外した状態。コントロールパネル部は一本のフラットケーブルとカードコネクタで接続されている。
上蓋取り外し

メイン外装を外した状態。この後中央上の給紙部を取り外す。万一のインク漏れに備え、床には新聞紙やビニールなどを敷く。
給紙部取り外し前

給紙部を外した状態。ここまで分解するためには通常のドライバーの他に直角に曲がっていて狭い所に使えるオフセットドライバーが必要。
給紙部取り外し後背部

メカ部を外すのに制御ユニットは邪魔なので各種コネクタを抜く。ピン数などがパラパラなので適当に外しても後で再び挿す時にも迷わなかった。
制御基盤コネクタ部

メカ部を外して廃インク吸収パッド(黒いもの)が見えた状態。本体底部のかなりの面積及び体積を占めている。
メカ部取り外し後

パッドを水洗いしてみた。が、洗えど洗えど水は真っ黒。手も「ナ・ン・ジャ・コ・リャー!!」な状態に。
インク吸収パッド洗浄中

パッドは厚いフェルト状のものだった。洗い終わってもこの程度で、しかもぺったんこになってしまったので再利用はやめることにした。
インク吸収パッド洗浄後

空の状態の吸収体装着部。楽に大きな弁当箱ぐらいの容積がある。左下隅にヘッドのホームポジション付近からパイプが来ている。
本体底部パッド除去状態

代替パッドは天ぷら油用のものを使用。パイプ経由だけでなくフチ無し印刷などで溢れたインクを吸い取る必要もあるので満遍なく詰める。
代替吸収体装着状態

ネジは形状ごとに分けながら分解したが面倒なので特に元の場所も記録しなかったら組み立て後に2本余ってしまった。
ネジ分類状態

本体背面の、丁度吸収体にパイプが来ている所付近に謎の取り外せる蓋がある。吸収具合を確認するためのものなのだろうか。
本体背部

給紙部を組付け、各種コネクタを仮接続してテストプリント。給紙部の取り付け具合の調整による紙送りの最適化に意外に手間取った。
仮組試運転

 この後、2本のネジは余りはしたが再組み立てに成功し、問題なく動作している。まあ、今時はカラープリンタも大昔から比べれば夢のように安価であるが、やはり大昔にモノクロでせいぜい24ドットのインパクトプリンタにン十万円ものお布施を支払ってきたオジサンとしては意地でもケチって直したかったのであった。

茨城県小美玉市(旧小川町)、大塚古墳他2012年03月11日

古墳探訪業界では高難度古墳が多いことでも有名(?)な旧小川町。その中のいくつかをご紹介。

大塚古墳 市街地に近い中延にあるが進入路が見つからないので当たりを付けた藪の脇の急斜面を強襲して発見。到達してみれば意外なことに墳頂に立派な標柱のある大円墳だった。径43mとのこと。下は全体なのだが藪で…、まあ何となくお察しください。
大塚古墳墳頂

大塚古墳全体


幡谷古墳 左が権現塚古墳のある丘で、右の丘のちょうど対称的な位置にある。大型古墳があってもおかしくない立地であるが径8m高2mの小円墳である。
幡谷古墳権現塚古墳遠景
幡谷古墳付近はかつてのニュータウン予定地風の地域で、一部に廃屋も見られた。古墳めぐりをしていると霞ヶ浦周辺には同様のパブルの夢の跡が多いことがわかる。
幡谷古墳付近
幡谷古墳本体。実はすぐ近くまでニュータウンの舗装路が来ているのだがそこからは藪に阻まれて見えない。少し先から藪の中を戻ってからようやく発見した。
幡谷古墳

芹沢境古墳 行方市旧玉造町との境界近くの倉数地内、すぐ西に梶無川が流れる丘にある。埋蔵文化財分布調査報告書によると「全長約15m高さ約1m」で形状不詳とされる。周囲はシイタケ栽培場になっている。
芹沢境古墳全体
芹沢境古墳墳頂。「棺室に使用されたと思われる粘板岩の平らな石が露出している」とはこれらの石のことらしい。
芹沢境古墳墳頂

千葉県横芝光町、寺方古墳群2012年03月18日

 千葉県の旧横芝町の坂田にある坂田城跡は中世城郭遺構が良く保存されている。また一帯は国内屈指の規模の梅林として知られ、「梅まつり」など各種イベントも盛んに催されている。
 この時は古墳目的で訪れたのではなかったのだが、日頃の習性のせいか、古墳らしきものを幾つか発見することとなった。

丘陵を利用した城郭の平坦な郭内が梅林として利用されている。
坂田城跡梅林

敷地は広大でのんびり一周すると優に1時間はかかる。
坂田城跡

小型の前方後円墳らしきもの。丘陵の北部、城郭の域外の梅林にある。寺方古墳群(20数基、殆ど消滅)の一部と思われる。
寺方古墳群前方後円墳?

付近の地表には土器片が散見された。
土師器質土器片

さらに付近の道の脇に怪しい盛り上がりを発見。
寺方古墳群円墳藪外

林の中に入るとこのような円墳らしきものが見られた。
寺方古墳群円墳

茨城県かすみがうら市、オオタストア閉店2012年03月24日

 朝のうちに雨が止むという予報を信じて出かけたら、むしろ現地のほうが降りが激しく、古墳探訪から近隣の直売所などのお店めぐりになってしまった。
 かすみがうら市深谷地区のオオタストアーは旧出島村探訪の時の補給や休憩の拠点として何度もお世話になったのだが、2012年3月末を以って完全閉店になるということである。おそらく今回で見納めということで別れを惜しんできた。

壁面の愉快な絵。普通の食料品や雑貨の他、本、酒、薬、金物、衣類などなんでも売っていて、食堂、ガソリンスタンドまで付属している便利な店だった。我々は通りすがりの利用程度であるけれど、地元の皆さんはずいぶん困るのではないか。
オオタストア側面壁画

オオタストア駐車場の片隅にある問題の施設。このドアに秘密が…。
オオタストア消火栓ぽンプ室

お茶目。
オオタストア消火栓ぽンプ室表示

最後のオオタストア弁当。安くてたっぷり。
オオタストア弁当

おやつやらおつまみやらを買い漁り最後の投資。
オオタストア購入物

帰り道、だんだん雨があがってきて、関宿城に立ち寄るころにはこんな天気に。
千葉県野田市関宿城